vCenter Server Appliance(VCSA)は、GUI からだけでなく CLI でもデプロイすることができます。
以前に下記のような投稿をしましたが・・・
VCSA 6.5 U1 を CLI デプロイしてみる。(vCenter + embedded-PSC)
VCSA 6.0 を CLI Install してみる。(External PSC + vCenter)
今回は VCSA 6.7 を CLI デプロイしてみます。
- VCSA は vCenter Server 6.7.0a (Build 8546234)を利用しています。
- Enhanced Linked Mode(ELM)で 2台を vCenter をデプロイします。
ISO イメージ ファイルのマウント。
デプロイを実行する OS で、VCSA の ISO イメージファイルをマウントします。
今回は Windows 10 の PowerShell から実行しています。
ISO イメージファイルは下記を使用しました。
- VMware-VCSA-all-6.7.0-8546234.iso
Dドライブとしてマウントした場合は、下記フォルダに vcsa-deploy.exe があります。
PS> D:
PS> cd vcsa-cli-installer/win32/
JSON ファイルの作成。(1台目)
デプロイ パラメータを指定した JSON ファイルを作成します。
JSON ファイルのサンプルのファイルが、ISO ファイルの vcsa-cli-installer/templates/install フォルダに
「embedded_vCSA_~.json」という名前で用意されています。
今回は ESXi にデプロイする「_on_ESXi.json」を利用しました。
PS> ls D:vcsa-cli-installertemplatesinstall | select Name
Name
----
PSC_first_instance_on_ESXi.json
PSC_first_instance_on_VC.json
PSC_replication_on_ESXi.json
PSC_replication_on_VC.json
embedded_vCSA_on_ESXi.json
embedded_vCSA_on_VC.json
embedded_vCSA_replication_on_ESXi.json
embedded_vCSA_replication_on_VC.json
vCSA_on_ESXi.json
vCSA_on_VC.json
1台目の vCenter は、下記のように JSON を作成しました。
以前の VCSA のパラメータは deployment.option といった ドット区切りでしたが、
deployment_option のような「_」区切りになっています。
JSON 内で指定するホスト名(FQDN)は、あらかじめ DNS サーバに登録して
名前解決できるようにしておきます。
指定しているホスト名や IP アドレスなどのパラメータは、うちのラボのものです。
パスワードをファイル内で指定しない場合は、install 実行の途中で対話的な入力になります。
C:worklab-vc-01.json
lab-vc-01.json · GitHub
{
"__version": "2.13.0",
"__comments": "deploy a VCSA with an embedded-PSC on an ESXi host.",
"new_vcsa": {
"esxi": {
"hostname": "infra-esxi-06.go-lab.jp",
"username": "root",
"password": "VMware1!",
"deployment_network": "dvpg-vc-deploy-0000",
"datastore": "vsanDatastore"
},
"appliance": {
"thin_disk_mode": true,
"deployment_option": "tiny",
"name": "lab-vc-01"
},
"network": {
"ip_family": "ipv4",
"mode": "static",
"ip": "192.168.10.11",
"dns_servers": [
"192.168.1.101",
"192.168.1.102"
],
"prefix": "24",
"gateway": "192.168.10.1",
"system_name": "lab-vc-01.go-lab.jp"
},
"os": {
"password": "VMware1!",
"ntp_servers": [
"192.168.1.101",
"192.168.1.102"
],
"ssh_enable": true
},
"sso": {
"password": "VMware1!",
"domain_name": "vsphere.local"
}
},
"ceip": {
"settings": {
"ceip_enabled": false
}
}
}
JSON ファイルの作成。(2台目)
2台目の vCenter は、下記のように JSON を作成しました。
ELM の2台目なので、1台目とは、VM 名やネットワーク設定以外に赤字の部分で違いがあります。
C:worklab-vc-02.json
lab-vc-02.json · GitHub
{
"__version": "2.13.0",
"__comments": "deploy a VCSA with an embedded-PSC as a replication partner to another embedded-VCSA, on an ESXi host.",
"new_vcsa": {
"esxi": {
"hostname": "infra-esxi-06.go-lab.jp",
"username": "root",
"password": "VMware1!",
"deployment_network": "dvpg-vc-deploy-0000",
"datastore": "vsanDatastore"
},
"appliance": {
"thin_disk_mode": true,
"deployment_option": "tiny",
"name": "lab-vc-02"
},
"network": {
"ip_family": "ipv4",
"mode": "static",
"ip": "192.168.10.12",
"dns_servers": [
"192.168.1.101",
"192.168.1.102"
],
"prefix": "24",
"gateway": "192.168.10.1",
"system_name": "lab-vc-02.go-lab.jp"
},
"os": {
"password": "VMware1!",
"ntp_servers": [
"192.168.1.101",
"192.168.1.102"
],
"ssh_enable": true
},
"sso": {
"password": "VMware1!",
"domain_name": "vsphere.local",
"first_instance": false,
"replication_partner_hostname": "lab-vc-01.go-lab.jp",
"sso_port": 443
}
},
"ceip": {
"settings": {
"ceip_enabled": false
}
}
}
VCSA のデプロイ。(1台目)
作成した JSON ファイルを指定して、vcsa-deploy.exe を実行します。
ちなみに・・・
- vCenter 登録ずみで DRS が有効な ESXi にデプロイする場合は、
処理中に DRS で VCSA が移動されてしまうと失敗するので
ESXi ではなく vCenter にむけてデプロイするか、アフィニティ ルールで工夫する必要があります。 - vDS / 分散ポートグループを指定してデプロイする場合は、
分散ポートグループのポートバインドを「短期」にしておきます。
確認をしておきます。
以前のバージョンとはオプションが異なり「--verify-only 」ではなく「--precheck-only」で確認をします。
「--accept-eula」も必要になりました。
PS> .vcsa-deploy.exe install --no-esx-ssl-verify --accept-eula --precheck-only C:worklab-vc-01.json
デプロイします。
PS> .vcsa-deploy.exe install --no-esx-ssl-verify --accept-eula C:worklab-vc-01.json
VCSA のデプロイ。(2台目)
確認をしておきます。
この時点で 1台目の VCSA がないとエラーになります。
PS> .vcsa-deploy.exe install --no-esx-ssl-verify --accept-eula --precheck-only C:worklab-vc-02.json
デプロイします。
このとき、1台目の VCSA のスナップショットを取得しておくと
失敗した時の再試行が簡単になります。
PS> .vcsa-deploy.exe install --no-esx-ssl-verify --accept-eula C:worklab-vc-02.json
これで、ELM の vCenter が利用できるようになります。
すでに 1台目の VCSA の vSphere Client / vSphere Web Client にログインしている場合は、
ログインしなおすと VCSA が2つ見えるようになります。
VCSA 6.7 では embedded-PSC(PSC と vCenter を 1つの VM に含む)での
ELM が推奨となったので、その検証環境の作成などに便利かなと思います。
以上、VCSA 6.7 の CLI インストールでした。
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